霞村四丁目の郵便屋さん
「あっ、ううん。村の昔のことを調べる宿題が出てて……」
そんな小学生の宿題のようなものが高校で出るはずもない。
でも、引っ越してきた人を知らないと言う母さんに、みやびのことを言うことがなんとなくためらわれて、とっさに嘘をついた。
「はー、そう。えっと……」
すると母さんは少しも疑うことなく、「伝説なんだから、本当かはどうかわからないわよ」と念押しして大池について話してくれた。
「昔、霞村に大きな池があったんだって。その池では魚もよく釣れて、子供たちの遊び場だったらしいの。でもね……」
そこで母さんが顔をゆがめた。
「あるとき、その池に落ちて亡くなってしまった子がいたらしいの。それから村の人たちがその池に子供たちを近づけないようになると、すっかり寂れてしまって、森に飲みこまれたとかなんとか聞いたわ」
俺はその話を聞きながら、背筋に冷たいものが走るのがわかった。
そして最後にもうひとつだけ……。
「亡くなった子って、女の子?」
自分で聞いたくせして、答えを知りたくない。
それでも聞かずにはいられない。
そんな小学生の宿題のようなものが高校で出るはずもない。
でも、引っ越してきた人を知らないと言う母さんに、みやびのことを言うことがなんとなくためらわれて、とっさに嘘をついた。
「はー、そう。えっと……」
すると母さんは少しも疑うことなく、「伝説なんだから、本当かはどうかわからないわよ」と念押しして大池について話してくれた。
「昔、霞村に大きな池があったんだって。その池では魚もよく釣れて、子供たちの遊び場だったらしいの。でもね……」
そこで母さんが顔をゆがめた。
「あるとき、その池に落ちて亡くなってしまった子がいたらしいの。それから村の人たちがその池に子供たちを近づけないようになると、すっかり寂れてしまって、森に飲みこまれたとかなんとか聞いたわ」
俺はその話を聞きながら、背筋に冷たいものが走るのがわかった。
そして最後にもうひとつだけ……。
「亡くなった子って、女の子?」
自分で聞いたくせして、答えを知りたくない。
それでも聞かずにはいられない。