イジワル御曹司の執着愛~愛されすぎて逃げられません!~
「タンバくんはその、片思いしてる女の子に告白できなかったから、罰ゲームとしてここに来てるんだ……」
「そうなんす。本当は彼女を誘ってここに来る予定だったんですよね」
タンバは「はぁ……」とため息をついて、手すりにもたれる。
「それがなぜか男の集団で来ることになって……バンジー……」
「なるほど」
遠子はうなずきながら、タンバの友人たちを見下ろす。
彼らは告白できなかったタンバのために集まっているわけで、ある意味友情に厚いのではないだろうか。
「いいなぁ……」
「えっ?」
思わずぽつりとつぶやいてしまった言葉に、タンバが反応する。
「なにがいいんすか?」
「ああ、ごめん。なんていうか、青春ぽくていいなあって。私、ずーっと恋愛とか無縁だったから、タンバ君たちの若さがまぶしいなって思って」
遠子は苦笑しながら、自分のコンプレックスをさらりと口にしていた。
学校でも職場でも、なぜ彼氏を作らないのかと尋ねられたことは死ぬほどあった。
そのたびに遠子は、「興味がない」の一点張りで通してきた。