イジワル御曹司の執着愛~愛されすぎて逃げられません!~

「私のペンダントは……?」
「俺が預かってる。大丈夫」
「うん……ならいい……けど……本当に、直倫のこと、怒ったりしないでね……」


遠子はホッと安心してため息をつく。それから数分後には、安心して夢の世界へと旅立ってしまった。


「――」


穏やかに遠子は寝息を立てて眠っている。

それから中の様子をうかがっていたかのように、ゆっくりと入り口のドアが開く。


「――ナオ」


遠子の手を握ったまま、胸のポケットから千切れたネックレスを取り出し、凍り付いた表情の直倫にそれを差し出した。


実は、白臣から遠子が入院したという連絡を受けて、直倫は急いで帰ってきたのだ。

だが白臣は遠子が目覚めている間、会うことは許さなかった。


「お前が甘いから、こうなったんだよ。守っているつもりで全然守れてなかったんだ」
「――わかってる……痛いほど、わかってる」


直倫は真っ青な顔のままうなずき、ネックレスを受け取った。


「お前が遠子に愛されてなかったら、今回のことは勘当ものだよ」


そうは言いながら、白臣の目から見て、弟はいつもひどく不器用で――


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