イジワル御曹司の執着愛~愛されすぎて逃げられません!~

(でもなぁ……直倫と結婚なんて考えられないし)


食事を終えた後、遠子はベッドにダイブしてハァ、とため息をついた。


昨晩、直倫がいつ部屋を出て行ったのか、遠子は知らない。
やいやいと言い争いをしたあの後、ぐったりと疲れて遠子はそのままふて寝してしまったのだ。

ふと夜中に目を覚ますと、ベッドの上にはいつも通りウニがいるだけで、すべて夢だったのではないかと思ったが、ヘッドボードの上に直倫が置いた遠子の眼鏡が置いてあった。
直倫は確かにそこにいて、遠子にうっとりするようなキスをしたのだ。


(あの手慣れたキス……イタリア仕込みなのかな。年齢的に当然なんだけど、直倫はすごい大人なんだな……)


今度はひっくり返り、ぼーっと天井を見上げながら、自分の唇に触れる。


(直倫って、私が通ってた学校でも有名だったもんな……いや、シロちゃんもだけど)


学年も学校も違うというのに、槇兄弟はかなりの有名人だった。

ふたりとも成績優秀で、スポーツ万能。テニスでインターハイに出たこともあるのだ。
しかも見目麗しく、日本を代表する靴バッグメーカーの御曹司ときている。注目されないはずがない。


(紹介してって言われて、私のお誕生日パーティーにふたりを突然呼んだこともあったっけ。なぜか来てくれたけど……)


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