イジワル御曹司の執着愛~愛されすぎて逃げられません!~

遮るように強い口調で遠子が言い放つと、白臣はカップを持ったまま停止する。


「直倫はなぜか嫌じゃないとかいうし、このままじゃなんとなく流されて結婚してしまいそうなの!」
「いやいや、なぜかって……」


白臣は苦笑するが、
「でも私は無理」
遠子は首を横に振りうつむいた。


「――そう……なの?」


なにか様子がおかしいと思ったのか、白臣が怪訝そうに問いかける。


「そりゃそうだよ……当たり前じゃん。確かに家族ぐるみで仲よかったけど、直倫は私のこと別に好きじゃないし、私だって直倫のこと全然好きじゃないし、むしろ嫌いだしっ……」


口にするだけでもストレスがたまる。
思わずまたストローをくわえていた。


「あ……ああ~へ~そうなんだ~」


なぜかいきなり白臣の口調がおかしくなった。

どうしていいかわからないというように、上半身をのけぞらせつつ、視線をさまよわせている。
いつだって大人の余裕がある白臣らしくない。


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