イジワル御曹司の執着愛~愛されすぎて逃げられません!~
実は遠子は、生まれてこの方一度も合コンをしたことがなかった。
もちろん学生時代は何度も誘われたことがあったが、自分に自信のない遠子は断り続けていたのだ。
だが今回の合コンは、そういうたぐいのものではない。
白臣の知人ならとりあえず紳士だろうし、失礼なことを口に出したり態度に出したりする男はいないだろう。
ずっとそんな気にはなれなかったけれど、恋をしている間は楽しかった。
いろんなことがキラキラと輝いて見えた。
(いきなり彼氏は無理でも、男友達でもいいわけだし……そこから少しずつ交友関係を広げて、いつかまた、恋ができるかもしれないし……)
スマホをバッグにしまって、
「ごめんね、シロちゃん。変なこと頼んで」
遠子がペコッと頭を下げると、白臣は「そんなことないよ」とにっこりと微笑んだ。
そして彼はこっそりと――遠子には聞こえないほどの小さな声で、
「ナオにもお仕置きが必要だしね……」
と、囁いたのだった――。