イジワル御曹司の執着愛~愛されすぎて逃げられません!~
まさかと思いつつも、さらに、おそるおそる問いかける。
「……直倫……あのっ、もっ、もっ、もしかして……」
遠子の胸の中で、心臓がありえない速度で跳ねまわる。
一気に口の中がカラカラに乾いてしまったが、どうしても尋ねずにはいられなかった。
「もしかしてっ……わたっ、私のこと、ちょっとは、好きなのっ!?}
言った瞬間、恥ずかしくてたまらなくなった。
(いやーーっ、言っちゃった! 自意識過剰って笑われるっ!)
遠子は羞恥でさらに顔を赤くしながら、直倫を上目遣いで見つめる。
その視線を受けた直倫は、いったん目を伏せ「はぁ……」と深いため息をつき、それからなにかを決意したように顔を上げた。
「――お前、この一件で俺にかなり大きな借りが出来たよな?」
「えっ? あ、うん……それは、そう思ってるよ……お詫びに私ができることがあったら……」
「俺のマンションに来い」
(へ……?)
「明日から一緒に住むんだ。それで貸し借りはなし。それでいい」
「えっ……ええっ!?」