夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
大切にしたい。
愛してくれて、家族になってくれた、俺に家族をくれたアカリを幸せにしたい。
自分の記憶に微かにある両親のように、ただ互いの身体を求め合う関係にはなりたくない。
…そう、思うのに……。
すっかり熱くなってしまった自分の身体。
このままここに居ては冷めそうになくて、部屋を出て行こうとすると…。
「…ヴァロン?」
背後から聞こえた声にハッとして、ドアノブに伸ばしかけていた手を止めて振り返ると、ベッドから身を起こしたアカリが俺を見ていた。
何だか気不味くて何も言えずに少し視線を逸らすと、アカリは慌てた様子でベッドから降りて俺に駆け寄り、飛び付くようにしがみ付いてきた。
「///ッ…ア、アカリ……?」
「何処、行くのっ…?
黙って…いなくならないで……ッ。」
不安そうな声、微かに震えている手。
その身体を抱き返したいけど、俺はグッと堪えていた。