夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】

「…お仕事だもん、仕方ないよ。
ヴァロンが元気なら…私は大丈夫。」

そう言って、私は机の上にある新聞や雑誌をチラッと見た。
ローザ達に定期的に持って来てもらってるこれには、ヴァロンが今関わってるお仕事の記事が載っている。

今回の最新の記事もすごかった。
アラン様が持っている会社が、ずっと拒まれていた異国の大手企業と手を組む事が決まったって…。

それを成功させたのは、”アラン様の右腕”と呼ばれる男…マオ。
名前を変えてるけど、間違いなくヴァロンの事だ。


「ヴァロンはすごいなぁ…。
ホントに何でも出来ちゃうんだよね。」

その場にいなくても分かる。
きっとみんな彼に魅了されて、周りが自然と動いて、どんな不利な状況もいつの間にか成功に導かれていく…。

ヴァロンの魔法で、キラキラと輝くんだ。
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