僕に、恋してみたら?
「……!!」
柳くんの顔が、みるみるうちに赤くなっていく。
「あっ……ごめん。変なこと聞いて」
「してるよ。かなり」
――!
「……なんで? わたしのどこみてそんな気分になるの?」
理解不能だ。
わたしに女性的魅力を感じる柳くんは、わたしの中で謎に満ちている。
「どこって……お前がうちにいるってだけで」
それだけでっ!?
「どんな気分?」
「んなこと聞くな」
「ご、ごめん」
「……なったことないのか?」
「うん」
「なんつーか……とりあえず、抱きしめたいかな」
「わたしのこと……今、抱きしめたいの?」
「なぁ。……やっぱり襲っていいか?」
「だ、だめ!」
「ですよね」
「うん」
「でも……襲うって、どんな風に?」
好奇心を抑えることができない。
だって、柳くんは、わたしの知らないことをたくさん知っているから。
「……エロ本でも読んどけ」
「えぇ……!??」
そんなの読んだことないよ!
「こんな話をしてると、どんどん理性がぐらつく。だから俺は数式を解く」