僕に、恋してみたら?


あっと言う間に、毎日が過ぎていく。


今日の体育は、体育館でバドミントンをした。

授業が終わり、更衣室にもどる。

ゆるく巻かれた長い茶髪――それを体育のときだけはポニーテールにしている吉田ユカリ。

外していたピアスを(邪魔というわけでなく、再三注意されて体育のときだけは外すようになったらしい)装着すると、キラキラ耳元で輝く。

そして髪をほどいたその姿は、高1にしては大人っぽいし、色っぽいと思う。

それに……やっぱり。

視線を落とすと、膨らんだ胸。

……羨ましい。


「茉帆、ほんとに柳くんとは友達なの?」

「ユカリ……しつこいよ。何回も言ってるでしょ。柳くんとわたしは、友達だって」


吉田さんのことを、ユカリと呼ぶようになった。

清水サナはサナ、山内アキナはアキナと。

向こうもわたしを名前で呼んでくる。


サナはショートカットで3人の中で1番メイクが濃く、自分のことを〝うち〟という。

アキナは3人の中で1番髪色が明るく、ブリーチはしていないものの、ヘアカラーで極限まで明るくされたらしいそれは、太陽の下でとびきりの眩(まばゆ)さをみせる。

一人称はユカリと同じく〝あたし〟だ。

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