僕に、恋してみたら?
「それで、茉帆に意地悪したくなるわけだ? ユカリは」
とアキナ。
「はぁ?」ギロリとアキナを睨む、ユカリ。
「ごめんね茉帆、ユカリが八つ当たりして」
「ちょ、サナまで……! あんた達も、一緒に茉帆に絡んでたじゃん」
そうだね。アリス役が仮決定したとき、結構酷いこと言ってきたよねみんな。
わたしが恥かいたとこ笑うとかなんとか。
「それはー、茉帆がこんなに可愛い子だと思わなかったし。ユカリを応援したいしー」
と、アキナが言い訳を始める。
「ごめんね、茉帆。今更だけど……許してぇ!」
サナが、顔の前で手を合わせる。
同じように、アキナも謝ってくる。
「えぇ? もう、気にしてないよ」
「ほんと? ありがとうー! ほら、ユカリも謝りなよ」
「……ごめん」
「ううん、いいって。それより……」
「それより?」3人の声が、ハモる。
仲良さげな3人を見て、前までとは違う感情を抱いている自分に気づく。
憧れというかなんというか。
今はこんな風に、人と……女の子とつるむことが楽しいと思えるのは、3人のおかげだ。
「ユカリ、サナ、アキナ。仲良くしてくれて……ありがとう。それから、わたし、アリス役……頑張るから」
期待されてないかもしれないけれど。
できるだけ、精一杯やりたいと思うよ。