僕に、恋してみたら?
「茉帆って、柳くんとか先輩とか、どうやって親しくなったの?」
「え……」
「柳くんってさ、優しくて頼りになるけど、なんか壁があるんだよね」
ユカリは、柳くんのことよく見ているんだなぁ。
わたし、柳くんがボロを出すまでは〝優等生の委員長くん〟としか認識していなかった。
どちらかというと話しやすく、壁を感じることもなく。
でも、ユカリは少なからず見抜いているんだ。柳くんが猫をかぶっていることに。
本当の姿は、別にあるってことに。
「壁なんてある?」
サナが不思議そうにいう。
「アプローチしても、ヒラリとかわされる」
寂しげにいうユカリは、完全に恋する乙女だ。
「奥手そうだもんね、柳くんって」
「照れてるんじゃないのー?」
いや、柳くんは……結構大胆です。
「それがね、他の子にもそんな感じ。笑ってるけど、心から笑ってるようには見えないというか。なのに茉帆だけは、普通に話したり、嬉しそうに笑ってたり、一緒に帰ったり」