僕に、恋してみたら?



「わぁーっ」


ボードが並んでいて、そこに飾ってあるのは綺麗な景色だったり、可愛いペットの写っている写真。

ん?

仲良さげな男女の写真まである……!


「良く撮れてるねっ」

「写真部の協力もあったから」


「……『Favorite』?」

そう、黒板に大きくチョークで書かれていた。

文字の色は、白。それを黄色のチョークで縁取られているレイアウトだ。


「ここにある写真のテーマだよ」


〝すきなもの〟とか〝お気に入り〟……って意味だよね。

そっか、きっとここには、好きな風景の写真や、好きな人との思い出の1枚が飾ってあるんだ。


ええっと……、桃惟のは、どこだろう。


並ぶ写真を、1枚1枚確認していく。


「名前ないの?」

プレート的なものは。


「ないよ。さて、僕の撮った写真はどれでしょう?」


クイズですか!?


これは違う……あれも違うかな……と憶測で他の写真に視線をうつしていく。

わたしに、わかるだろうか。桃惟の撮った写真がどれかなんて。


桃惟のお気に入りって……、なんだろう。


「あ……」


わかった。


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