僕に、恋してみたら?
「僕は、茉帆のこと、いつでも応援していたいから」
「…………」
「この場所は、茉帆と出会えた運命の場所でもあるし、忘れられない思い出の場所でもあるから、こうして写真におさめられたのは嬉しいんだ」
「桃惟……」
「もう二度と、茉帆を手放そうなんて考えない。遠くから見守っていようなんて考えは、捨てた。お願い茉帆。僕のそばにいて?」
「言われなくても……!」
わたしは桃惟のそばにいるよ。
わたしは桃惟を想うよ。
「責任とってよね、桃惟」
出会ってすぐにいわれた台詞を、そっくりそのまま返してあげる。
「責任?」
きょとんとわたしを見る桃惟。