僕に、恋してみたら?
「そんなことないよ。ペットだって、よしよししたら、シッポを振って喜ぶし」
「だ、誰がペットだ……!」
「そんなこと言って、みえてるよ?」
「み、見えてる……って?」
「可愛いシッポが大きく揺れてるところが」
桃惟がわたしの腰あたりに視線を落とす。
「見えるわけないでしょ……!」
「茉帆の身体にピッタリの、小さなシッポ」
「えぇ……!!」
「あはは、冗談だよ」
まったく……。そういうことを言ってからかってくるのは、相変わらずなんだから。
でも、桃惟は……、
「桃惟……」
「ん?」
「見守って……くれてたんだよね」
「うん」
「……っ、」
あぁ、もう。涙が止まらない。
ハンカチを取り出す前に、桃惟に差し出された。
「ありが、とう」