ヨモスガラ、キミオモフ。



それは、小さい頃から褒めてくれる時にいっちゃんが私にくれたもの。


「よくやったな」って頭を撫でて、このキャンディーをくれるいっちゃんがいつの間にか好きになってて。

だからキャンディー貰う時、私はすごく喜んでたんだ。

いっちゃんに褒めてほしくて、いろんなことを頑張ってきた。


いっちゃん、覚えててくれたんだ・・・。



「ハル、じゃなくて、学校では北條、でしょ?いっちゃん」


「ハル」はいっちゃんだけが呼んでくれる、私にとって特別な呼び方。

学校ではお互いに「向坂先生」「北條」で呼び合うようにしてるから、思ってもみない所で呼ばれて、心臓がドキドキうるさくて。



< 13 / 31 >

この作品をシェア

pagetop