ガード
ここまで人一人の事を考えるというのは、やはりそれなのだろうか。
ワイワイと騒がしいアローグループ社員食堂の中。
その中であずさはぽつりとつぶやいた。
「なんだそれ。・・・あるよ。」
「あるの?!」
「俺だって人間だし。」
「今?過去?誰?誰々?女性よね?・・・まさか、男性?」
パシンとあずさに頭をしばかれる。
「馬鹿。」
「ごめん。で?」
「ちゃんと女の子に恋してるよ、今。」
「どんな子?」
「男勝りで、楽観的で、ちゃっかりした子。」
「それいい人なの?」
「・・・俺は好きだけど。」
「ふーん。まあいいや。行こ。そろそろほかのボディーガード達と交代の時間。」
そう言って、私たちは席を立った。
だが私は知らなかった。
私たちと入れ替わりに社員食堂に翔が入ってきたということを。
ワイワイと騒がしいアローグループ社員食堂の中。
その中であずさはぽつりとつぶやいた。
「なんだそれ。・・・あるよ。」
「あるの?!」
「俺だって人間だし。」
「今?過去?誰?誰々?女性よね?・・・まさか、男性?」
パシンとあずさに頭をしばかれる。
「馬鹿。」
「ごめん。で?」
「ちゃんと女の子に恋してるよ、今。」
「どんな子?」
「男勝りで、楽観的で、ちゃっかりした子。」
「それいい人なの?」
「・・・俺は好きだけど。」
「ふーん。まあいいや。行こ。そろそろほかのボディーガード達と交代の時間。」
そう言って、私たちは席を立った。
だが私は知らなかった。
私たちと入れ替わりに社員食堂に翔が入ってきたということを。