あまりさんののっぴきならない事情
「私、愛人とかじゃありませんからっ」
と小声で叫ぶ。

 だが、海里はその手を手にしていた青いファイルで跳ね上げた。

「みだりに男に触るな」

 そのとき、後ろから、別の声がした。

「……なにやってんだ。
 暇なのか? この会社」

 パンの入ったケースを抱えた成田が立っていた。






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