午前0時、魔法が解けるまで。








「離せっ!」



後ろの男に後頭部で頭突きをして、正面の男のお腹を蹴る。

ヒールのおかけで攻撃力の上がったその蹴りのダメージは大きかったらしく、男達はよろけて私から手を離した。


乱れた服に気をとめる暇もなく、もたつく足を引きずって扉の前まで駆ける。




「この女……!」




後ろから怒号が響いて、骨が折れるんじゃないかというくらいの力で肩を掴まれた。








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