午前0時、魔法が解けるまで。







「どうするこいつら。二度と日の目を見れねえようにするか?」


「い、いい……大丈夫……だから……」




そう言い終わる前に、おでこを生暖かい何かが伝う。




「お前、血……!」



感触を伝って指先ですくい上げると、べっとりと赤い液体がついていた。

床に叩きつけられた時に怪我をしたんだろう。



「やっぱ殺すか」




大きく舌打ちをして再び男達に手を伸ばそうとする逢坂くんを慌てて制止する。







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