午前0時、魔法が解けるまで。






「違……う!本気で……好き、なの……!」



大きな茶色の瞳から大粒の涙が零れ落ちて、私の手を濡らす。

私はその答えを聞いて、美香から手を離した。



「それなら、いいの」



これから先きっと、私達は今までのようには戻れないだろう。戻るつもりもない。


憎いだとか、負の感情はない。

私からして見たら美香は加害者であるようの、彼女からして見たら私の方が元は加害者だから。






< 241 / 398 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop