午前0時、魔法が解けるまで。
泣きながら独り言のように話していた美香の言葉をまとめると、私達が初めて大学で出会った時は私に対して負の感情はなかったという。
しかし、大学に入ってから美香は同じサークルに入っていた増田先輩のことを好きになり――
あとから、私が彼を高校時代から慕っていることを知ったらしい。
女の子とは、たったそれだけのことで感情が揺れ動くものだ。
それを知ってから私のことを嫌いになってしまったと。
いわゆる、逆恨みだった。