午前0時、魔法が解けるまで。






「私、砂川さんのところに行かなきゃいけないの!」



母親ともみ合っているうちに、騒ぎを聞きつけたスタッフがいるのだろうか、ガラリと音を立てて病室の扉が開かれた。



「君が、白戸優衣さんだね?」



弾かれるようにそちらを見れば、かっちりと高そうなスーツを着込んだ男の人が何人かのスーツの男の人を従えて病室に入ってきていた。






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