午前0時、魔法が解けるまで。






「いくら稼ぎ頭といっても、恋人がいるアイドルなど売り物になりません。……事実上の解雇も辞さない構えでいます」


「砂川さんは、クビになる、って、こと……?」



私の震える声に、黒川さんは深くうなずいた。


私は汗ばむ手を空いた方の手でギュッと握って、男の人を見上げる。







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