午前0時、魔法が解けるまで。
「つーかお前、これからどうするつもりだよ?このまま黙ってたら大学も退学だしこいつと完全に引き剥がされるぞ」
逢坂くんの口から放たれる暴言の数々を笑顔でかわしたあと、薫くんはちょっと真剣な顔をして口を開いた。
「うん。それについては俺に任せて」
何か得策でもあるのだろうか、薫くんはにっこり笑って私の頭を撫でた。
「それより、優衣ちゃんが着てるこれ……冬馬のだよね?」
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