嘘つきなキミ
最初で最期の贈り物
あいの家に着き俺たちはリビングで横になっていた。
まだこうへいが死んだ事を信じられずにいた。
気づいたらすでに外も明るくなっていた。


はやと「...。みゆき、あい...。少し寝ろ...身体が持たんぞ。」

みゆき「そうだね...。」

あいは一点を見つめ静かに泣いていた

はやと「...あい...」

あい「...私ね...こうへいの事本気で好きだった。うんう...今も、これからもずーっと好きだと思う。こうへい以外なんて考えられない...」

みゆき・はやと「......。」

あい「...なんで...なんでこうへいなんだろう...なんでこうへいが死ななきゃいけなかったの...?他にもっともっと...」

はやと「やめろ...死んでいい人なんていねえんだよ...」


あいはなにも言わず
俯いて静かに泣いた...


なあ、こうへい...
なんでいなくなっちまったんだよ...
お前がいてくんねえと俺らダメなんだよ...
笑顔でなんて居られねえよ...
こうへい...
お願いだから帰ってきてくれよ...

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