嘘つきなキミ
ーあいー

2人がこうへいからの手紙を読んでいる中、私はなかなか手紙を読むことができなかった...
怖かった...
こうへいが居ない事を...
もう、こうへいに逢えないって事を
言われているような気がして...

そんな私をみて

はやと「あい...こうへいからの想いちゃんと受け取ってやってくれ。」

私は震える手でゆっくりと封筒を開けた...



あいへ

あい、ごめんな...
俺はお前の事泣かせてばっかりだったな...
あいの笑顔が好きなのに...

俺、あいが初めて俺らの教室に来た時まぢで一目惚れだったんだ。
病気の事なんて忘れるくらいあいに夢中だった。
でも、俺はいつ死ぬかわからない。
だから、、、
あいへの気持ちを押し殺してた。
でも、お前から告白されて、自分の気持ちがどんどん溢れて、押し殺すことが出来なくなった。
それでも、いつ死ぬかわからん奴があいの事を守れるわけない。幸せになんて出来るわけない。って自分に言い聞かせてた。
でもあいは、こんな俺なんかに真っ直ぐに向き合ってくれた。
俺から逃げないでいてくれて、ありがとう。
短い人生だったけど、俺は本当に本当に幸せだった。
あいという人間を心の底から愛した。
これからも、ずっとずーっと愛してる。

最後に...
あい。
幸せになれ。
誰よりも、いっちばーん幸せになれ。
そして、俺の事を忘れろ。
お願いだから、ずっとずっと笑顔でいてくれ...
これから先あいが心から笑顔で居られる相手と出逢って、結婚して、子供を産んで...
幸せになれ。
そして、おばあちゃんになって、寿命が来たら俺が迎えに行く。
それまで、ずっと気長に待ってるから。
俺が迎えにいくまで、ぜってえ幸せになって、笑顔でいろよ。
そーしねえと、迎えに行ってやらねえからな!笑
なんてな。
また、逢える日まで...


ーこうへいー



私は泣き崩れた。
こうへい以外の人なんてあり得ないよ...
こうへいが私の事幸せにしてよ...
こうへいじゃなきゃ私やだよ...

私は子供のように声を出して泣いた。
どれだけ泣いても涙が枯れる事は無かった。





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