二頭(二人の男)追うもの…バチが当たる
「どうしてって…槙さん酷い!愛してるって…離さないって言ったのに!どうしてイタリヤに行くんですか!?」
「どうしてって…」
「酷いじゃないですか!一人で移住するなんて!」
「移住?」
「私が貴女をおいて移住ですか?」槙さんは目を丸くして言う。
「そうです!」
「私は今のところ移住する予定は有りませんよ?」
「え?だってイタリアに行くって…」
「ええ、イタリアには行きます。出張ですが…」
出張…良かった。
移住ではないと知ったとたん安心して膝から崩れ落ちた。
「こまめさん!」
寸前のところで槙さんに支えられた。
「わたしが貴女をおいて行くわけないじゃないですか!」
「だって!出張って教えてくれなかったじゃ無いですか!?いつも話してくれるのに…」
「それは…今日は輝一の日ですから…」
そう…私は日替わりで彼らに愛されてる。そして今日は輝一君の日。
「でも…でも明日は…」
「はい、私の日です。ですが、今回は輝一と取引したんです」
取引とは1週間留守にする間輝一君が私を独り占めに出来るから、イタリアから帰った1週間は槙さんが独り占めする事と、槙さんが出張だと言うことは輝一君から私に話すと言うことだったらしい。
「そんな勝手に…」
「すいません…わたしも留守の間輝一が貴女を独り占めするのが許せなかったんです」
「でも今まで…」
「今までは1週間も留守にする事はなかったですからね…」
確かに、今までの出張は長くても2、3日だった。だからって…