楕円の恋。
今日も1日長かったなぁ〜。

私は大きく部室で大きく背伸びをした。

でも、田中先輩と片桐先輩の男の友情も見れたので満足だった。

明日は学校かぁ。

私は少し憂鬱な気持ちになった。

そんな時だったコンコン。

部室のドアがなった。

『はーい。』

私はガチャっとドアを開けた。

『涼〜。ちょっといい?』

田中先輩がドアの前に立っていた。

『ちょっとこっち来てくれない?』

『わかりました』

私はなんだろう。部活の事かな。

私はそんな事を思いながら田中先輩の後ろをてくてく付いて行った。

すると、田中先輩がパッと足をとめ、向こうを向いたまま、口を開いた。

『涼。実は俺、、、涼の、、、』

えっ?私?これ田中先輩に告られるの?なんで?

私はパニックになっていた。

田中先輩はバッと振り返り満面の笑みで、

『友達に一目惚れした!あの黒髪ロングの!紹介して!連絡先教えて!』

『はぁ?』

私は思わず低い声が出てしまった。

さっき告られると勘違いした自分を殴りたい気持ちだった。

『いや〜。昨日試合会場でその子見た時電気が走ったわけよ。ビビビビって。ねっ涼。一生のお願い!』

田中先輩が顔の前で手を合わせて言う。

『田中先輩みたいな浮気性の人に大事な友達紹介できません』

私は振り返り、部室に帰ろうとすると。

ガッと田中先輩が私の腕を掴んだ。

『絶対浮気しない。マジで約束するから』

田中先輩の顔は真剣だった。

私はゆっくり手をほどき、

『田中先輩の今後の行動次第で考えときます。』

私は笑顔で言い、部室へと帰って行った。
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