楕円の恋。
私は部室のドアを閉め深いため息をついた。

さっきの事を思い返していた。

私は告られると勘違いしたことを忘れるために頭をブンブン振った。

田中先輩があかりちゃんに一目惚れしていた事はびっくりした。

私が間に入ってもし、紹介した事によってあかりちゃんが泣く事があったら私も責任を感じてしまう。

でも、あんな真剣な表情の田中先輩はサッカー以外で初めて見たかもしれない。

田中先輩の今後の行動次第であかりちゃんに連絡先教えていいか聞いてみよう。

私は帰る準備をし、部室を出ると

秋の風が少し肌寒く感じた。

もう冬が迫って来ているのかもしれない。

片桐先輩あんなに水かぶってたけど、風邪ひかないかな?

私はそんな事を思いながら、家路についた。
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