楕円の恋。
影山君部活おわったかな?

私は自分の部屋でベットに寝転がって影山君からのメールを待っていた。

時刻はもうすぐ10時をまわろうとする。

まだかな。もしかして、連絡先渡したの迷惑だったかな。

でも、メールするって言ってくれたし。

私は頭の中でぐるぐると考えた。

私はその気持ちをうち消すために、起き上がり、ベットの上で枕をギュッ抱きしめた。

そんな時だった。

〜♪

私のメールの着信音がなった。


!?

私はケータイをベットのわきからバッととってメールボックスを開いた。

なーんだ。

メールマガジンだった。

こんな時送ってこないでよ!

私は枕に顔を埋めて、やり場のない怒りをぶつけた。

〜♪

またすぐにケータイのメールの着信音がなった。

もう!どーせ。またメルマガでしょ!

メールマガジンは連チャンで送ってくることがある。

私は期待せずに、メールボックスを開いた。

そこには見た事のないアドレスからメールが届き、タイトルに《影山晴人》と書いてあった。

あっ。影山君。

私は無意識に笑顔になっていた。

《部活お疲れ〜!ごめん遅くなっちゃって(´;ω;`)風呂浸かったまま寝ちゃってた(´;ω;`)》

大事な決勝戦前なのに風邪ひいちゃうからだめだよ。

私は笑いながら、独り言をつぶやいていた。

影山君って可愛い顔文字使うなんて意外だな。

影山君の意外な一面を知ることが出来て嬉しくなった。

私は少し考えながらメールを作成した。

《部活お疲れ様!全然いいよ!てか、お風呂で寝たら風邪ひいちゃうよ(´;ω;`)もう、試合まで日にち少ないんだから、私、風邪ひいて、試合出たら許さないから!( *`ω´)》

私は影山君と同じ顔文字をさりげなく使い。メールを送った。

そして、またベットへダイブした。

それから、今度の試合の話とか今日の席替えの話とか10通くらいメールのやり取りをした。

その中で気付いたことがあった。

私。影山君のことが好きなのかもしれない。

話しているうちに惹かれてたのかもしれない。

今までは圭子ちゃんやあかりちゃんに言われても、漠然とした気持ちしかなかったが、やっと自分の気持ちがわかった。

私。影山君のことが好き。
< 55 / 72 >

この作品をシェア

pagetop