肉食御曹司に迫られて
「でも、まだできることあるんじゃないか?」
晃は言った。
「それだけならな。別れなかったら、親父が直接奈々に接触することを仄めかしてきた。どんな手を使っても認めない。と脅しまで入れてきた。」
「…!!」
晃もそこまでするとは…と掛ける言葉がなかった。
「奈々を、こんなことに巻き込む訳に行くか…。こんな訳の分からない世界の事情を…。でも、確かにそういう世界で俺は生きてきたし、これからも生きていかなければいけない。会社のため、社員のため…。俺じゃなければ、しなくてもいい苦労を奈々にさせる…そんな権利俺にはない。ましてや、認められない中でなんて。」
「湊・・・。でもあの子は強いよ。話してみて、お前が選んだ子は間違いないって俺も思った。勘のいい子なんだろうな。お前の抱えている問題がなんであれ、お前にあえてよかったって言ってた。」
「そうか・・・。」