肉食御曹司に迫られて
先週の金曜日は珍しく仕事が早く終わり、晃と久々に飲みに行った。
もともとは、親友同士。オフになればその辺にいる男と何も変わらない。
そこで、奈々という女に会った。
その店に入ってきた彼女は、明らかに目を引いた。
他の男たちも、彼女をちらちら見ていた。
すらっとした姿に、端正な顔。すっとした瞳。
さっそうと歩く姿はまるで雑誌から抜け出してきたようだった。
しかし、当の奈々は、店の中の男の視線に全く気づいていないようで、ショーケースの中の料理を真剣に見る彼女は表情をクルクル変え、楽しそうに選んでいた。
(― 変な女。)
今まで、湊のまわりにいる女は、一人でテイクアウトもしないし、高級レストランが好きで、高級車が好き。
ステイタスがある男を連れることに、生きがいを持っているような女が多かった。
あれだけの物を持っているのに、何してるんだ?
湊は綺麗だからとか、そんな理由じゃなく奈々を見た。
もともとは、親友同士。オフになればその辺にいる男と何も変わらない。
そこで、奈々という女に会った。
その店に入ってきた彼女は、明らかに目を引いた。
他の男たちも、彼女をちらちら見ていた。
すらっとした姿に、端正な顔。すっとした瞳。
さっそうと歩く姿はまるで雑誌から抜け出してきたようだった。
しかし、当の奈々は、店の中の男の視線に全く気づいていないようで、ショーケースの中の料理を真剣に見る彼女は表情をクルクル変え、楽しそうに選んでいた。
(― 変な女。)
今まで、湊のまわりにいる女は、一人でテイクアウトもしないし、高級レストランが好きで、高級車が好き。
ステイタスがある男を連れることに、生きがいを持っているような女が多かった。
あれだけの物を持っているのに、何してるんだ?
湊は綺麗だからとか、そんな理由じゃなく奈々を見た。