イジワルな副社長に恋してる!

晃は、待ち合わせの5分前に着き、周りを見渡した。
(ー まだかな?)
と思った矢先、ナンパされてる先生を見つけた。

会話の聞こえるところまで行くと、大学生に間違えられているようだ。

(- 確かに。若く見えるな。でも、講師歴長そうだし…)
様子をみつつ、なかなか、引かない男たちについ、晃はイラッとした。
(- これぐらい、自分でどうにかしろよ。)
そうは、思ったが、

晃は絢香の腕をぐいっと引っ張ると、自分の方へ引き寄せた。

「俺の女に、何してんの?!」
と睨みをきかせた。

男たちは突然の男の登場に驚いて、すみません!と逃げていった。

「絢ちゃん先生、ホント大学生みたいだね、気をつけなきゃ。」
とにこやかに晃は言った。、

「見かけで判断しないで欲しいのに。」
と意外にも強気な答えが返ってきた。

晃はというと、なんかその姿がおもしろく、ついつい、いらないことを言ってしまった。。

「ふーん、助けなきゃよかったんだ。絢ちゃん1人でどうにかできたんだ、ごめんね。」
とふいっと横を向いた。

絢香は慌てて、
「ありがとう…ございます。」
と15㎝ぐらい低い所にある顔を晃に向けると、、少し照れたような瞳をむけてお礼を言った。

「どういたしまして…じゃあ行こうか。彼女さん」
とつい、晃は悪乗りしていた。
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