記憶のないお姫様

ばれてないよね?



私と春は、今、席について話し合っている。



まぁ、春は手話だけどね?



『じゃんけんは?』と手話で、やって来る。


「そっか、そうしよう。」


じゃんけんをする。


その結果・・・



私が勝った!


「やったぁ!」


私は小さく喜ぶと、



「じゃあ、山崎君の近くで。」



「・・・ちっ!」


あれ?なんか、春から舌打ちが聞こえた気が・・・。



まぁ、いっかあ!


私は山崎君の隣の席に行き、『よろしくね?』と挨拶をした。



「僕、・・・山崎じゃなくて、山田です。」



「え?」


・・・何いってんだろう。


そう思いながら、春の方を見てみる。


『宜しく。』




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