記憶のないお姫様



と、手話をして表す。



「よーし!今日は自習だ!!」


「今日はって・・・毎日だけどね・・・。」


凛精のお姫様かな?



突っ込んで、苦笑いしてる。



先生が出ていったあと、春が私の所に来る。



「・・・どうしたの?」


周りは静か。


よく分かんないけど、皆、こっちを見てる。


・・・いやんっ!恥ずかしい!


・・・。



・・・。


えへっ!



はい、まぁ、調子乗りましたね。



はい。


ーーーグイッ!


「キャッ!」


春に引っ張られて、体制を崩す。



そのまま、私の体は傾いていく。


あー、しくじった。


覚悟を決めて、目をギュットつぶる。


でも、いつまでも衝撃が来ない。


「あれ・・・?」



目をそっと開け、目の前を見てみると、


え!?凛精の総長?



・・・だよね?確か・・・。



「あ、えっと、ありがとうございました。」




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