ドメスティック・ラブ

「んーでもいくら相手がまっちゃんと言えどもさすがにしまっちと遊んだりご飯食べたりは誘いにくくなるね。ちょっと気を遣う。休みの日なんかは二人で過ごしたいかなあって思っちゃうし」

「そんなの気になくていいのに!まっちゃんだってさとみんと遊ぶのにダメなんて言わないよ。そもそもまっちゃん忙しくて土日でもゆっくり休んだり出来てないし」

「でもやっぱり結婚してたら前とはちょっと違うよね。今はまだよくても子供産まれたら最優先は家族でしょ」

 さとみんが言っているのと全く同じ事を私も考えた事がある。だからその気持はよく分かる。

「正直スルッと結婚したしまっちがちょっと羨ましいよ」

 そう言ってさとみんは眉を寄せて困った様に笑った。
 さとみんは七歳年上のサラリーマンとつきあっているけれど、彼はバツイチでもう結婚する気はないらしい。結婚したいなら別れた方がいいんだろうけど、嫌いになった訳じゃないから思い切れず、中々難しいと前から言っていたっけ。
 結婚はまだ先でもいいかと思い始めていた私があっさり結婚して、結婚願望の強いさとみんが結婚する気のない彼氏と別れられずにいるなんて、世の中都合良くはいかないものだとつくづく思う。

「私はこれからも遊びたい時は普通に誘うからね。さとみんも変な遠慮とかしないでね」

「はいはい」

 どこまで納得してくれたかは分からないけれど、私の念押しにさとみんは笑いながら頷いていた。

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