キミの瞳に






「ごめん!遅くなった」






そう言って勢いよく入ってきた聖夜君は両手にビニール袋を持ってる。






聖夜君って小柄の割に結構食べるんだと純粋にそう思った。





「ううん大丈夫だよ」






私は首を横に数回振って、起き上がる。






「食欲あるか分かんなかったけど適当に購買で買ってきたから好きなの食えば」






ガサゴソと袋の中に手を入れて食べ物を取り出す聖夜君。






「えっ…私にも買ってきてくれたの…?」





少し驚いた顔で聖夜君を見ればきょとんとした顔をする。







「そりゃそうだろ!

こんな俺食えねーよ!」





と言ってた聖夜君は笑い出す。





やっぱり……







「聖夜君は優しいね」






口に出して言うつもりは無かったのに無意識に出てしまった。







「な、なんだよ急に!


俺はいつだって優しいわ!」






私の言葉に照れたのか聖夜君は持っていた飲み物を勢いよく飲み始めた。











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