キミの瞳に





俺の中で大切な人




正直はるっていう名前が呼べるなら誰でもいいと思った







あの時に聞いた朝木君の言葉が蘇って…







ドッドッと心臓が一気にうるさくなる。







朝木君が今話してる人はあの綺麗な人で、朝木君の好きな人…。








ガタガタとダンボールを持つ手が震え始める。






どうしよう…




震えが止まらない…っ…。







ダンボールだけは落としたらまずい!





私がここにいて話を聞いていたことがバレてしまう。






頑張ってダンボールを持つ手にできる限り力を込める。








早くっ……早く出て行って………。








「…はぁ?


大好きとか冗談で言うことじゃないよ」











……………大好きって言われたの?



本当は両思いなんじゃないの…?







ため息混じりにそう言う朝木君の言葉に一気に力が抜けてドサッとダンボールを落としてしまった。















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