キミの瞳に
「?」
電話切るよ、という朝木君の声。
電話を切ったであろう朝木君が私の方へ近づいてくる。
ダンボールを落とした音が朝木君に聞こえてしまった。
でも私はその場から動けずにさっきの言葉に勝手に涙が溢れる。
「誰かいるんですか?
……っ!?」
私がいることに気付いた朝木君は目を開いて驚いたような表情。
どうしよう…何か言わなきゃ…
「ご…ごめんなさい。
盗み聞きしようとした訳ではなくてっ…」
咄嗟にでた言葉は言い訳のようなものになってしまった。
普通に考えれば私が謝ることではないけど何故か無意識に謝ってしまった。