キミの瞳に
「ど…どうしたの?」
顔を上げて朝木君を見る。
私の目に映る朝木君の顔は少し険しい表情。
「春…具合悪い…?
俺の家来てから少し様子変じゃない?」
ジッと見つめる朝木君は、私の顔を探るように見る。
朝木君は勘が鋭いのかな……。
でもノートを見てしまったなんて言える訳ない。
「う…ううん…何も無いよ!
昨日あんまり寝てないから寝不足のせいかも」
ヘラッと笑って、思い切り嘘をついてしまった。
こうでもしないとダメ…。
「…そうだったの?
少し横になる?」
険しかった表情から優しい表情へと変わる朝木君。
そんな朝木君を見てホッとする。
「全然俺のベット使っていいから」
あ、朝木君のベット……
でもいまは話し合わせないと……
「う、ん…借りようかな」