キミの瞳に
さっきから朝木君の話すことに上の空で返事をする私。
変な不安感しか出てこなくて、全然話に集中出来ない。
写真に写ってた女の子はすごく可愛らしい人で朝木君と横に並んだらとても絵になるくらい顔が整ってた。
元カノ………とかなのかな…?
それはどうか分からないけど、もしそうだとしたら私とは全然比べ物にならない。
見ちゃいけないものを見てしまった気がする。
朝木君が用意してくれたアップルジュースに手を伸ばす。
伸ばした自分の手とは別に大きな手が私の視界に入る。
2人しか居ないから伸びた手は朝木君のもの。
そんな朝木君の手は私の手首を掴む。