キミの瞳に






聖夜君が指をさす方を見てみる。





その方向を見てみれば…






「あ…朝木君……だ…。」






その姿を見てドクンッと胸が脈打つ。






「…あいつ……なにやってんの…?」






聖夜君の声色が一気に変わって私と朝木君を交互に見る。





私にもさっぱりわからない。






「なんで女と一緒にいんの…?」





聖夜君の言葉に私は黙ってしまう。





朝木君が一緒に歩いている女の人。





見覚えがある…






前に朝木君の家に行った時にノートに挟んであった写真に写っていた人と同じ顔…






鼓動が一気に早くなって、頭の中に?マークがたくさん浮かぶ。





朝木君の言ってた用事ってその人に会うため…?






窓から見える朝木君の表情は私に向けてくれる笑顔とは全然違うように見えた。












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