失礼男の攻略法
なんだ、その顔!
すごい、かっこいいんですけど―!
心の中で叫びながらも、とりあえずグラスに残っているお酒をぐいっと飲み干すと
「ほんと気持ちいい飲みっぷりだよね」
くすっと笑われる。惚れた弱みなのか、ついこの前は憎たらしいと思っていた整った顔にキュンキュンしてしまう自分に、とりあえず落ち着いてとツッコミを入れながら
「今度飲み比べでもしてくださいよ」
思い切って言ってみると
「妹ちゃんみたいに強くないからな」
またもや、さらっと交わされてしまった。
そして、さらに「じゃあね」と言って方向転換してしまったではないか。
その後ろ姿を見ながら、撃沈だーと心の声が漏れてしまう。
失礼男が合流した集まりには男の人しかいなくて、ちょっと安心したけど、やっぱり私みたいな恋愛初心者じゃ到底かなわいない相手何だろうなって思う。
でも・・・
久しぶりに抱いた恋心だから、簡単にはあきらめたくはない。そんなことを思いながらラウンジを後にした。