失礼男の攻略法
一瞬でシュンと気持ちがしぼんでしまっていると、ちょうど連れの男性が先に行こうか、というように合図をしている。
足止めしてしまっていることは申し訳ないけど、せっかく会えたのにっていう気持ちが勝って、次言う言葉を決めきれない。すると失礼男が急に距離を詰めてきて、耳元に口を寄せた。信じられない距離感に何かが始まるんじゃないかって期待で胸が大きく跳ねていると
「今日の集まり、隆太郎も来るよ。大丈夫?」
という言葉が聞こえてきた。
え?
お兄ちゃん?
想像と全然違うことを言われて、キョトンとしてしまっていると
「あれ?隠してるわけじゃないの?」
不思議そうに尋ねられてしまう
そこで、ようやく失礼男の意図が分かったけど、激しい勘違いをしてしまった自分が恥ずかしすぎて、今度は違った意味で鼓動が早くなってしまう。だけど精一杯冷静を装って
「じゃあ、退散しないとですね」
とりあえず言葉にすると、んっと微笑まれてしまった。