失礼男の攻略法
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「千秋先生!聞いてます?千秋先生!!」
「あ、ごめん。なんだっけ?」
あー、やばい。
最近、ふとした瞬間に失礼男の顔が頭に浮かんでぼーっとしてしまう時がある。
あれから数週間経ったけど、ラウンジからも足は遠のいたし、そのせいもあって失礼男には一度も会えていない。
「SMHさんの書類、OKでまわしちゃっていいんですか?」
目の前に書類の束をヒラヒラされて、ようやく美希ちゃんと目を合わせると、ちょっとあきれ顔の美希ちゃん。
「もー、先生、最近ぼーっとしてること多いですよ。もう三十路なんですから、身体過信しちゃダメですよ」
「いやいや、まだ29だし」
ありきたりな返しをしながら、書類の内容を思い出す。