失礼男の攻略法

「私が誰と付き合おうと関係ないでしょ」

「あるに決まってるだろ。元々見る目ないくせに、変なのに捕まって結婚とか、子どもができたとかになったら、堪ったもんじゃないよ」

「そんなことない!中西さん、いい人だったのに」

「いい人?まぁ、そこそこのリーマンって感じだったけど、お前の相手じゃないだろ。その証拠に、お前の仕事言っただけでドン引いて、逃げ帰ったじゃないか。山岸の名前出したらどうなるかぐらい浮かれてる頭でもわかるだろ。お前だって猫かぶりまくってたし」

そう言われて、ぐっと言葉に詰まってしまう。

中西さんには弁護士事務所で働いているんです、とは話していたものの自身が弁護士だとはあえて言わなかった。さっきみたいな反応が予測できたから。

せめて、もうちょっと私自身を見てもらってから言いたかった。そしたら、仕事とか年収とか、そんなこと気にしないよって言ってくれるんじゃないかって、あの人のよさそうな笑顔に期待してたのに・・・。
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