失礼男の攻略法

「なんだかんだ、美希ちゃん彼氏とうまくいってるし、幸せそうじゃん」

「まあ、そうですけど・・・。
 先生、もしかして最近の悩みって、そっち系ですか?」

鋭い美希ちゃんに、うっと詰まっていると

「まじですか!?え?甥っ子さん?話進めたいけど、所長がらみだから素直になれないとかって感じですか?」

今度はちょっとずれたことを言われる。

「違う、違う。そういうんじゃないよ。直樹さんのことは、さっき美希ちゃんに言われるまで忘れてたくらいだから」

とっさにそう否定すると

「え、じゃあ新キャラですか?先生ったら、こんな生活してて、どこで出会いがあるんですか?」

思いっきり食いつかれてしまった。

「こんな生活って・・・」

「こんな生活ですよ。朝早くから夜中まで事務所こもって、外出も裁判所かクライアントのところくらいでしょ」

そこまで言って、何かを考えるようにしていた美希ちゃんは

「T産業の方とか?Y商事の担当者は女性だったし・・・。あ、でも相手方の先生ってとこですか?もしくは裁判所で修習の同期の方と再会したとか?」

名探偵バリの推理を繰り広げている。
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