失礼男の攻略法
「優先順位?」
「そうです。部屋決める時でも、最寄り駅からの距離とか、オートロックとか、間取りとかスーパーが近いとか、全部希望通りの物件なんて、なかなかないでしょ。
結婚も一緒ですよ。その点、あれだけの物件だったら顔もエッチも二の次でいいんじゃないかってことですよ」
美希ちゃんの口から繰り出された言葉に面食らってしまう。今まで結婚なんて真面目に考えたことがなかったせいか、全くもって共感ができない。
「美希ちゃんは?彼氏はどうなの?」
試しに聞いてみると、バッと顔を赤くして
「私はいいんですよ、私は!」
うろたえているのが、かわいい。ふふふっと笑って
「ほら、自分はそういう優先順位とかじゃないくせに」
からかってみると
「そういうわけじゃないんですよ。私の場合は、今の彼はどれもソコソコ満たしてくれてるんでいいんです!」
ぷう、とふくれっ面をみせる美希ちゃんに、なんだか恋してるって感じがして、いいなってちょっとうらやましく思う。
「なんか、いいなー」
思わず漏らしてしまうと
「何がですか?」
すかさず突っ込まれてしまった。